2015年11月26日
「H―2Aロケット」29号機に大容量電池搭載 24日打ち上げ成功 GSユアサ
GSユアサグループのジーエス・ユアサテクノロジー(本社=京都府福知山市、関口昌秀社長)は25日、種子島宇宙センターから24日打ち上げに成功した「H―2Aロケット」29号機=写真=に、同社製の大容量リチウムイオン電池が搭載されたと発表した。
三菱重工と宇宙航空研究開発機構(JAXA)によって打ち上げられた29号機は高度化仕様で、人工衛星を静止軌道により近い軌道に投入が可能となり、燃料節約によって衛星の長寿命化を実現した。同社製の電池はこれまでも、H―2Aロケットの電子機器の電源として搭載されていたが、29号機では三菱重工と共同開発した従来比約2倍の容量を持つ電池が今回搭載された。
電池の仕様は公称電圧28ボルト、容量80アンペア時。サイズは400ミリ×300ミリ×210ミリで、重量は23キログラム。同社は特殊用途の電池や電源を開発・製造販売を行っており、6500メートルの深海から上空3万6000キロメートルの宇宙空間までの特殊フィールドまで電池を供給している。
スポンサーリンク