2015年4月13日

ロベルト・ロッカ奨学金、大学院生8人に授与 エヌケーケーシームレス鋼管

授与式のもよう(左がバルケネンデCEO)
 テナリスグループのエヌケーケーシームレス鋼管(本社=川崎市川崎区、ローランド・バルケネンデ代表取締役CEO)は10日、川崎市内でロベルト・ロッカ奨学金授与式を行い、バルケネンデCEOをはじめ関係者が約20人出席した。日本では2007年以降9回目の授与式で、今回は東京工業大学4人、早稲田大学4人の計8人の大学院生が奨学生に選ばれた。

 バルケネンデCEOは、「皆さまと会えて非常にうれしい。企業として利益を出すことは当然だが、教育支援や社会貢献も必要不可欠なものと位置付けている。テナリスグループにとってこの奨学金制度は重要なプログラムであり、中長期的な観点から業績に関係なく継続していく。皆さまには奨学金を有効に活用してもらい、将来は日本のみならず、世界で活躍できる人材に育ってほしい」などと祝辞を述べた。

 奨学金を授与された李睿さん(東工大院理工学研究科材料工学専攻)は、「奨学金を活用し研究に役立つ専門書を購入する。今後は博士課程に進学し、世界で役に立てる人間になるとともに、日本で学んだ知識と精神を母国に伝えたい」と述べた。権藤詩織さん(早大院基幹理工学研究科機械科学専攻)は、「うれしさと責任を感じている。奨学金は学会のセミナーへの参加など見聞を広めるための費用に充てる。今後は塑性加工の研究を進め技術向上に貢献したい」と語った。

 ロベルト・ロッカ奨学金プログラムは、イタリアのテキントグループの前会長で、マサチューセッツ工科大学の金属工学博士号を取得したロベルト・ロッカ氏に敬意を表するもので2005年に設立された。対象国において、工学や応用科学分野の有能な大学生および大学院生を支援するため、奨学金と研究奨学金を支給している。主催企業はテキント社、シームレス鋼管世界トップメーカーのテナリス社、ラテンアメリカのテルニウム社。

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