2015年2月18日
山陽特殊製鋼、連々鋳世界記録を更新 18年ぶり 100チャージ達成
山陽特殊製鋼は、16日に第二製鋼工場の大断面完全垂直型連続鋳造設備において「単一タンディッシュ・浸漬ノズル交換なし」で、世界記録となる100チャージ連々鋳を達成した。同条件で1985年に68チャージ連々鋳、97年に73チャージ連々鋳の世界記録を達成しており、今回18年ぶりに、自社の持つ記録を大幅に更新する形となった。
今回の世界記録は、鋳造時間が116時間6分、チャージ数は100チャージ、鋳造量が1万6968トン、鋼種は軸受鋼。独自の製鋼技術によって実現した高清浄度鋼と優れた操業技術に加え、生産計画の立案、設備保全の充実、品質保証体制等、社内の幅広い連携により達成した。
通常、鋳造作業を続けていくうちに、鋼中の不純物により連続鋳造設備の浸漬ノズルに閉塞が生じ、鋳造が困難になる。しかし、同社の高清浄度鋼は清浄度が大変高いため、この浸漬ノズルの閉塞が発生しにくいという強みがある。併せて、前後の工程とのスムーズな連携およびトラブルを発生させない安定した操業技術によって、100チャージ連々鋳という世界記録達成を実現した。
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