コベルコ建機は広島大と共催で15日、広島県東広島市で「コベルコ建機カップ第1回　中学生レスキューロボットチャレンジ」を開催した。広島県内の中学校14校から16チーム、約80人が参加。大規模都市災害での救助活動をテーマに、それぞれ制作したレスキューロボットを使って、被災現場を模したフィールド内でガレキの撤去やダミー人形の救助を行い、点数を競った。

　コベルコ建機は2008年度から広島大とともに「中学生レスキューロボットコンテスト」を開いており、今回で11回目となる。昨年、10回目の節目を迎えたことから名称を「中学生レスキューロボットチャレンジ」にあらため、新たに第1回としてスタートさせた。今回からロボット製作での自由度を高め、チャレンジ精神や創造性を発揮できるように使用するモーターなどの制限を緩和。また評価基準として、救命救助活動を行うロボットが救助対象の安全な搬送や安心感を与えるなど「やさしさ」を備えているかという点や競技前のプレゼンテーションを重視する点などを導入した。競技の結果、レスキュー大賞には私立英数学館中学校のチーム「ＲＡＤ」、優秀賞には呉市立横路中学校と広島市立大塚中学校が選ばれた。

　同社は事業所などが行う地域貢献活動を積極的に支援しており、レスキューチャレンジもその一環。競技を通じて、ロボット技術と生活の関わりやモノづくりの楽しさを子供たちに知ってもらうことを目的とする。