2014年12月17日

新日鉄住金柔道部 愛媛で出張指導 県の錬成会に選手11人

 新日鉄住金柔道部(姫路市広畑区、同社広畑製鉄所内)の現役選手11人が、愛媛県柔道協会主催の「えひめ国体強化錬成会」(12月20―21日、愛媛県武道館柔道場)に出張し、国体強化選手や中学生以上の選手を直接指導することになった。

 同社柔道部は1949年創部の歴史と伝統を持ち、世界や五輪で活躍した選手を数多く輩出するとともに、全日本実業柔道団体対抗大会の1部で31回優勝(富士製鉄・新日本製鉄時代を含む)し、今年準優勝となるなど、実業団柔道トップクラスの実力と実績を誇る。

 四国には柔道の実業団チームがなく、トップクラスの柔道に直接触れ合う機会がほとんどないという。そこで松山聖陵高校(松山市)教員で柔道部顧問の川端恭平氏(同社柔道部OB)からラブコールがあり、愛媛県柔道協会の尽力により錬成会での指導が実現することとなった。

 錬成会は2日間行われ、17年のえひめ国体での選手強化に向けて、ターゲットエージの中学生から一般までの選手が集まり、技術指導や合同練習を通じて競技力向上と一体感の醸成を図る。

 同社柔道部からは、12月7日の「グランドスラム東京」男子90キログラム級で準優勝、今年の世界選手権団体戦では日本男子の金メダル獲得にも貢献した西山大希選手や、10年に全日本選手権優勝など実績を持つ100キログラム超級の高橋和彦選手のほか、所属の大半となる11選手が参加する。

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