ものづくり教育たたら(理事長=永田和宏・東工大名誉教授)は、「子どもたたら教室」の一環として、千葉県の松田次泰鍛刀場で鍛冶体験を行った。参加した親子約30組は、NPOの指導のもと、たたら製鉄で作った鉄から、思い思いのペーパーナイフを作った。
「子どもたたら教室」では、砂鉄採りから、木炭作り、たたら操業、鉄が製品になるまで一貫したことになり、モノづくりの楽しさ、奥深さを学んだ。
鍛冶体験では、松田刀匠が鍛冶について説明。製品までの前工程となる折り返し鍛錬を実演した。
その後、4基の鍛冶炉に分かれて鍛冶体験した。各炉にNPOの指導員が付き、たたら製鉄で作った鋼片を炉で熱し、トンカチで叩いた。熱い鉄が延びる性質、形が変化していく様子を子供たちは確かめた。
「楽しかった」「良い作品ができた」といった声もあり、NPOにとっても初めての鍛冶教室も無事成功した。今回、制作したペーパーナイフは12月20日の報告会で互いに披露する。