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[アジアン・メタルマーケット]

01年度鉄鋼関連企業業績ランキング

産業新聞社まとめ

日刊産業新聞 2002/7/10

 産業新聞社はこのほど、鉄鋼メーカーおよび鋼材加工メーカーなど、鉄鋼関連企業の2001年度業績ランキングをまとめた(対象107社)。それによると数量減、価格低迷によって売上高が減少するとともに、赤字企業数も再び増加へと転じた。経常利益ベースでは川崎製鉄がトップに立ったのが注目されるほか、原料安に助けられた普通鋼電炉メーカーの業績回復が目立つ。売上高経常利益率では丸一鋼管が1期で首位に返り咲いた。

売上高(単位:億円)
今回
前回
前々回
社 名
 
(1)
(1)
新日本製鉄
16814.06
(2)
(2)
NKK
9555.48
(4)
(4)
神戸製鋼
7939.52
(3)
(3)
住友金属
7728.70
(5)
(5)
川崎製鉄
7126.30
(6)
(6)
東洋製缶
4129.19
(7)
(7)
日新製鋼
2795.29
(8)
(8)
日立金属
2366.99
(10)
(−)
大和製缶
2279.70
10
(9)
(9)
大同特殊鋼
2034.49

経常利益(単位:千万円)
今回
前回
前々回
社名
 
(3)
(4)
川崎製鉄
1346.0
(4)
(2)
東洋製缶
1141.2
(8)
(5)
丸一鋼管
1090.9
(2)
(3)
NKK
555.4
(26)
(24)
トピー工業
436.1
(14)
(19)
日本発条
328.0
(33)
 
大阪製鉄
214.7
(12)
(9)
愛知製鋼
211.7
(−)
(−)
不二越
210.1
10
(18)
(18)
ネツレン
191.1

売上高経常利益率
今回
前回
前々回
社 名
 
(2)
(1)
丸一鋼管
15.97
(−)
(−)
カネソウ
10.48
(3)
(4)
東北特殊鋼
10.46
(8)
(5)
川口金属工業
8.24
(5)
(7)
ネツレン
7.88
(12)
 
神鋼特殊鋼管
6.48
(6)
(2)
日亜鋼業
5.79
 
 
東京鋼鉄
5.38
(42)
 
大阪製鉄
5.27
10
(4)
(10)
サンコール
5.14

 売上高ランキングは前年度と大きな変動が見られず、上位では神戸製鋼と住友金属が入れ替わった程度。ただNKKが1兆円を割り込んだため、1兆円企業は新日鉄1社にとどまったほか、淀川製鋼所、東京製鉄が1000億円大台を割り込んだ。金額自体の減少傾向が目立つ。増収は9社で、全体の8%にとどまった。

 経常利益も額自体が落ち込んでいる。業種別ではベスト10入りした高炉は、経営統合を控えた川鉄とNKKの2社にとどまった。ステンレス、特殊鋼関連企業も業績を落とした。一方、普通鋼電炉は鉄スクラップ市況の低位安定もあって、業績回復が目立つ。

 売上高経常利益率でみると、前年度トップの大平洋金属は18・47%だったが、今回首位の丸一鋼管は15・97%となっており、全体に率は低下気味。6%を超える企業が前回は11社あったが、今回は半分の6社にとどまった。業種別では電炉企業がここでも上位に顔を出しており、高炉は川鉄の37位が最高となっている。

※10位以降の順位は「日刊産業新聞」に掲載しております。