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2011年度の銑鉄生産量は前年度比3・2%減の8030万トン。東日本大震災、タイ洪水、超円高などの影響で、住友金属工業を除く4社が生産を落としたが、順位に変動はなかった。
シェアはトップの新日本製鉄が0・5ポイントダウンの38・3%、2位のJFEスチールが0・1ポイントダウンの32・5%。
3位の住友金属は大震災で被害を受けた鹿島製鉄所が早期復旧を果たし、0・5ポイントアップの15・6%に一部戻した。神戸製鋼所は0・1ポイントダウンの9・3%。日新製鋼は0・1ポイントアップの4・3%。
11年度の生産量は、前半に高水準で推移した鋼材輸出と後半に急回復した自動車向け鋼材需要に支えられ、2年連続となる8000万トン台を何とか維持した。
各社の生産量は新日鉄が4・4%減の3077万トン、JFEが3・5%減の2611万トン、住友金属が0・6%増の1256万トン。神戸製鋼は4・1%減の743万トン、日新は0・6%減の343万トンだった
。 5社はそれぞれ上方弾力性の確保、生産効率向上、安価原料の有効活用などを目的に高炉改修時に内容積を相次ぎ拡張してきた。
その結果、銑鉄生産量は02年度から増加基調を維持し、07年度には8787万トンを記録。米リーマン・ショックで08年度7850万トン、09年度7253万トンと大幅に落ち込んだが、10年度は8292万トンに回復していた。
11年度の粗鋼生産量は前年度比3・9%減の1億646万トン。東日本大震災、タイ洪水による需要減、超円高やアジア需給緩和による輸出減を受けて断続的な生産調整を迫られた高炉メーカーの転炉鋼生産が5・9%減の8122万トンに減少。一方、電炉鋼生産は3・1%増の2525万トンに増加。転炉鋼シェアが1・6ポイントダウンの76・3%、電炉鋼は1・6ポイントアップの23・7%となった。共英製鋼が9位から8位に浮上、JFE条鋼が8位から9位に下がったほか上位10社で変動はなかった。
シェアはトップの新日本製鉄が1・0ポイントダウンの28・8%で、2位のJFEスチールは0・7ポイントダウンの25・3%。3位の住友金属工業は、鹿島製鉄所が大震災からの早期復旧を果たし、0・3ポイントアップの11・9%に戻した。神戸製鋼は0・2ポイントダウンの6・7%、日新製鋼は3・5%で横ばい。
電炉トップの東京製鉄は0・5ポイントアップの2・6%で6位をキープ。特殊鋼電炉トップの大同特殊鋼は0・1ポイントアップの1・5%で7位を維持。JFE条鋼は仙台製造所が被災したためシェアを落とした。山陽特殊製鋼はシェアを引き上げ、10位をキープした。
本年10月に経営統合する新日鉄と住友金属の11年度の生産量合計は4335万トン(10年度4589万トン)。シェア合算は40・7%(41・4%)だった。12年度は電炉4社が統合した新・JFE条鋼のシェアが上昇する。
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11年度鉄鋼生産シェア 産業新聞調べ
(1)銑鉄/4社生産減も変動なし
日刊産業新聞 2012年08月13日2011年度の銑鉄生産量は前年度比3・2%減の8030万トン。東日本大震災、タイ洪水、超円高などの影響で、住友金属工業を除く4社が生産を落としたが、順位に変動はなかった。
シェアはトップの新日本製鉄が0・5ポイントダウンの38・3%、2位のJFEスチールが0・1ポイントダウンの32・5%。
3位の住友金属は大震災で被害を受けた鹿島製鉄所が早期復旧を果たし、0・5ポイントアップの15・6%に一部戻した。神戸製鋼所は0・1ポイントダウンの9・3%。日新製鋼は0・1ポイントアップの4・3%。
11年度の生産量は、前半に高水準で推移した鋼材輸出と後半に急回復した自動車向け鋼材需要に支えられ、2年連続となる8000万トン台を何とか維持した。
各社の生産量は新日鉄が4・4%減の3077万トン、JFEが3・5%減の2611万トン、住友金属が0・6%増の1256万トン。神戸製鋼は4・1%減の743万トン、日新は0・6%減の343万トンだった
。 5社はそれぞれ上方弾力性の確保、生産効率向上、安価原料の有効活用などを目的に高炉改修時に内容積を相次ぎ拡張してきた。
その結果、銑鉄生産量は02年度から増加基調を維持し、07年度には8787万トンを記録。米リーマン・ショックで08年度7850万トン、09年度7253万トンと大幅に落ち込んだが、10年度は8292万トンに回復していた。
11年度鉄鋼生産シェア 産業新聞調べ
(2)粗鋼/高炉、住金のみアップ
日刊産業新聞 2012年08月13日11年度の粗鋼生産量は前年度比3・9%減の1億646万トン。東日本大震災、タイ洪水による需要減、超円高やアジア需給緩和による輸出減を受けて断続的な生産調整を迫られた高炉メーカーの転炉鋼生産が5・9%減の8122万トンに減少。一方、電炉鋼生産は3・1%増の2525万トンに増加。転炉鋼シェアが1・6ポイントダウンの76・3%、電炉鋼は1・6ポイントアップの23・7%となった。共英製鋼が9位から8位に浮上、JFE条鋼が8位から9位に下がったほか上位10社で変動はなかった。
シェアはトップの新日本製鉄が1・0ポイントダウンの28・8%で、2位のJFEスチールは0・7ポイントダウンの25・3%。3位の住友金属工業は、鹿島製鉄所が大震災からの早期復旧を果たし、0・3ポイントアップの11・9%に戻した。神戸製鋼は0・2ポイントダウンの6・7%、日新製鋼は3・5%で横ばい。
電炉トップの東京製鉄は0・5ポイントアップの2・6%で6位をキープ。特殊鋼電炉トップの大同特殊鋼は0・1ポイントアップの1・5%で7位を維持。JFE条鋼は仙台製造所が被災したためシェアを落とした。山陽特殊製鋼はシェアを引き上げ、10位をキープした。
本年10月に経営統合する新日鉄と住友金属の11年度の生産量合計は4335万トン(10年度4589万トン)。シェア合算は40・7%(41・4%)だった。12年度は電炉4社が統合した新・JFE条鋼のシェアが上昇する。
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