【台湾・高雄市】持続可能性(サステナビリティー)と循環経済(サーキュラーエコノミー)に関連する企業が集う第5回「TASS2024―アジアサステナブルサプライ+サーキュラーエコノミー展―」が、6日に台湾南部の中心都市、高雄市の高雄展覧館で開幕した。台湾最大級の循環経済イベントとして、台湾内外から合計130の企業・団体が350のブースを出展し、8日まで開催される。
TASS2024は、台湾永続供應協会(TASS)と安益グループの茵康國際會議顧問が共催し、20年から毎年開催している。今回は「制度と組織」「資源循環」「スマートマニファクチャリング」「持続可能な都市」「エネルギー」の5つをテーマに開催。テーマに関連する企業や団体が世界中から参集し、最新の技術やサービスを展示している。
開会式では、TASSの賴樹鑫創会理事長が主催者を代表してあいさつに立ち「サステナブルサプライチェーンネットワーク構築をするためには産学官民の連携が重要だ。TASSは台湾だけでなくアジア全域の循環経済社会の構築を見据えて設立された。昨年はビジネスマッチングで14億台湾元の規模となったが、今年はさらに拡大することを期待している」と力強く語った。
その後、台湾永続能源研究基金会の簡又新董事長兼大使や台湾政府行政院環境部(環境省相当)の沈志修常務次長、同経済部(経済産業省相当)水利署の頼建信署長、同経済部産業発展署の林徳生主秘、高雄市の王啓川副秘書長が祝辞を述べた。
開会式終了後には、半導体から排出される廃棄物を、スリッパの原料としてリサイクルする技術を確立した半導体後工程最大手のASEと半導体リサイクルを手掛ける成信實業、プラスチックメーカーの太松が、台湾で店舗を展開する小売大手などと共に表彰を受けた。