2023年2月8日

鉄鋼新経営 新たな成長に向けて/中部鋼鈑社長/重松久美男氏/量追わず適正利益確保/新電炉建設順調、CNに貢献期待

――足元の事業環境に対する認識を。

「2022年度の鋼板販売数量は、第4四半期に入り前四半期比で10%減少しているが、通期では前年同期並みとなる見通し。メーカー各社が強気の販売姿勢に変わり、高炉の厚板設備の整理も進んできた。値上げも完遂しカーボンニュートラル(CN)に向けたCO2削減の流れも強まったことなどで、販売価格が高値で推移しメタルスプレッドが前年度比でトン2万円拡大。利益面も増益見通しだが、電力料金の上昇に加え、新電気炉建設に向けたスラブ備蓄に伴う昼間操業もあり、電力コストが前年度に比べ倍増。変動費全体では前年度に比べ下期はトン1万2000円程度上昇する見通しだ」

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