2022年5月24日

日本の特殊鋼/世界に誇る技術の粋/(7)/特殊鋼メーカートップに聞く/大同特殊鋼・石黒武社長/自動車で鍛えた新規性

――特殊鋼メーカーとして自社の強みをどのように捉えるか。

「特殊鋼に求められるものは2つあり、一つは信頼性で、これを使っておけば間違いないという高信頼性だ。もう一つは新規性。パフォーマンスを上げるため、このような性質を持った特殊鋼がほしいといったニーズに応えるもの。信頼性でいえば、例えばSCM420のように何十年にもわたり使われている鋼材になる。新規性については、新たに開発されテストでは結果が出ていても、実際にはどんな問題が出るか分からない。新規性なるがゆえの信頼性の低さがある。海外の特殊鋼メーカーが得意とするのは、圧倒的に前者。確かな規格があり、その中に介在物もなく偏析もなく、きっちり造る。われわれもそこはしっかりやるが、それにプラスして新規の特殊鋼を開発する力が、当社も含めた日本の特殊鋼の強みだと思う」




 

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九州現地印刷を開始

九州地区につきましては、東京都内で「日刊産業新聞」を印刷して航空便で配送してまいりましたが、台風・豪雨などの自然災害や航空会社・空港などの事情による欠航が多発し、当日朝に配達できないケースが増えておりました。
 こうした中、「鉄鋼・非鉄業界の健全な発展に寄与する専門紙としての使命を果たす」(企業理念)ことを目的とし、株式会社西日本新聞プロダクツの協力を得て、12月2日付から現地印刷を開始いたしました。これまで九州地区の皆さまには大変ご迷惑をおかけしましたが、当日朝の配達が可能となりました。
 今後も「日刊産業新聞」「日刊産業新聞DIGITAL」「WEB産業新聞」によるタイムリーで有用な情報の発信、専門紙としての機能向上に努めてまいりますので、引き続きご愛顧いただけますよう、お願い申し上げます。
2024年12月 株式会社産業新聞社