2022年3月30日

鉄鋼新経営/新たな成長に向けて/中山鋼業社長/山根博史氏/需要家の要望迅速対応/新試験設備で付加価値向上

――2021年を振り返って。

「少子高齢化に加えて新型コロナウイルス禍もあり、政府の景気対策にもかかわらず市場は縮小している。さらに脱炭素化の流れの中で、主原料の鉄スクラップ価格が世界的に急騰した。21年4―12月期の業績は出荷数量が前年同月比6%減少する一方、販売価格の改善に取り組んで約2割の増収を確保できた。ただ、販価が同トン当たり1万8000円改善したのに対してスクラップ価格が2万3000円上昇し、鋼材スプレッドは5000円縮小している。エネルギーや資材高の影響による変動費もトン2000円以上増加しており、収益の悪化は避けられなかった。今後も引き続き需要家の方々に販価改善をお願いし、再生産可能な体系にいち早く移行したい」

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九州現地印刷を開始

九州地区につきましては、東京都内で「日刊産業新聞」を印刷して航空便で配送してまいりましたが、台風・豪雨などの自然災害や航空会社・空港などの事情による欠航が多発し、当日朝に配達できないケースが増えておりました。
 こうした中、「鉄鋼・非鉄業界の健全な発展に寄与する専門紙としての使命を果たす」(企業理念)ことを目的とし、株式会社西日本新聞プロダクツの協力を得て、12月2日付から現地印刷を開始いたしました。これまで九州地区の皆さまには大変ご迷惑をおかけしましたが、当日朝の配達が可能となりました。
 今後も「日刊産業新聞」「日刊産業新聞DIGITAL」「WEB産業新聞」によるタイムリーで有用な情報の発信、専門紙としての機能向上に努めてまいりますので、引き続きご愛顧いただけますよう、お願い申し上げます。
2024年12月 株式会社産業新聞社