2022年3月3日

対談/循環経済の社会実装/(下)/出席者/中村崇氏/循環経済協会会長(東北大学名誉教授)/清水孝太郎氏/循環経済協会理事(三菱UFJリサーチ&コンサルティング持続可能社会部長)/国際標準化は原案作成中/一次資源はハイリスク原料化

――世界の循環経済に向けたルール形成の動向を。

 中村「循環経済に関する専門委員会ISO/TC323の国内委員会委員長をしているが、循環経済の国際標準化は大変難しいと実感している。議論には社会科学や経済の先生、行政、NPOやNGOなどさまざまな立場の方々が参加していろいろな意見を述べる。循環経済のあり方やイメージなどが経済的な側面、学術的な側面まで含めて1人ひとり異なるため、国際的な議論をすると話がまとまらない。委員会が設置されて3年経つが、いまだに原案づくりで頑張っている状況だ」

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