2022年2月8日

経営戦略を聞く/北海鉄工所/林孝彦社長/車両・景観・エンジ伸ばす/部門横断で新規事業検討

 鏡板製造最大手、北海鉄工所(本社=大阪府岸和田市、林孝彦社長)は、1960年代初頭に鏡板専用6000トン大型複動油圧プレスを開発し、世界初の冷間プレスによる鏡板成形を開始してから現在まで、鏡板の国内シェアの半分を占めるトップメーカーとして走り続けている。今年3月には本社近隣に新たなランドマークとなる拠点を開設し、景観や車両エンジニアリングなど鏡板以外の部門の経営戦略を再構築するなど、北海グループとしての成長戦略を進めていく。林社長に今後の展開などについて聞いた。

 ――足元の経営環境認識は。

 「新型コロナウイルス禍の収束が見えない状況下で、部品製造や物流の供給が滞るなど、絶対的な受注減少が当社の業績にも影響を及ぼしている。工場稼働率も平均70%程度と過去最低レベルの生産ながら、製販一体で利益率と加工費の確保に努め、目標達成ならずも、2021年度の収益面は対前年度比10%程度の減少にとどまる見通し。特にステンレスを中心とした高付加価値商品の販売強化による利益率は高く、今後もグループ共通の戦略として推進する」

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九州現地印刷を開始

九州地区につきましては、東京都内で「日刊産業新聞」を印刷して航空便で配送してまいりましたが、台風・豪雨などの自然災害や航空会社・空港などの事情による欠航が多発し、当日朝に配達できないケースが増えておりました。
 こうした中、「鉄鋼・非鉄業界の健全な発展に寄与する専門紙としての使命を果たす」(企業理念)ことを目的とし、株式会社西日本新聞プロダクツの協力を得て、12月2日付から現地印刷を開始いたしました。これまで九州地区の皆さまには大変ご迷惑をおかけしましたが、当日朝の配達が可能となりました。
 今後も「日刊産業新聞」「日刊産業新聞DIGITAL」「WEB産業新聞」によるタイムリーで有用な情報の発信、専門紙としての機能向上に努めてまいりますので、引き続きご愛顧いただけますよう、お願い申し上げます。
2024年12月 株式会社産業新聞社