2022年1月18日

2022年非鉄業界の展望/東京非鉄金属商工協同組合 田子政夫理事長に聞く/リサイクル脚光、追い風

国内銅建値トン134万円、ロンドン金属取引所(LME)銅現物相場1万724・5ドルと、銅相場が過去最高を大幅に更新した2021年。好調な相場地合いと対照的に、原料問屋は深刻な銅スクラップの発生低迷に直面し、特に年後半は採算面を考慮しながら現物確保に努める状況が続いた。東京非鉄金属商工協同組合の田子政夫理事長(田子金属社長)に21年を振り返ってもらうとともに、22年の展望を聞いた。

 ――21年のスクラップの市況について。

 「相場が急騰したことで、われわれにはメリットとデメリットがあった。銅建値の中1日や連日の改定、日本伸銅の黄銅削り粉買値も銅建値変更がない日に改定されるなど、予想もしない相場の乱高下で商売がしづらいことも少なくなかった。一方で、春頃からは自動車や住宅関連の生産が増えた伸銅メーカーの原料購入量も増加し、われわれ問屋は利益が出た」

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九州現地印刷を開始

九州地区につきましては、東京都内で「日刊産業新聞」を印刷して航空便で配送してまいりましたが、台風・豪雨などの自然災害や航空会社・空港などの事情による欠航が多発し、当日朝に配達できないケースが増えておりました。
 こうした中、「鉄鋼・非鉄業界の健全な発展に寄与する専門紙としての使命を果たす」(企業理念)ことを目的とし、株式会社西日本新聞プロダクツの協力を得て、12月2日付から現地印刷を開始いたしました。これまで九州地区の皆さまには大変ご迷惑をおかけしましたが、当日朝の配達が可能となりました。
 今後も「日刊産業新聞」「日刊産業新聞DIGITAL」「WEB産業新聞」によるタイムリーで有用な情報の発信、専門紙としての機能向上に努めてまいりますので、引き続きご愛顧いただけますよう、お願い申し上げます。
2024年12月 株式会社産業新聞社