2022年1月6日

鉄鋼新経営 新たな成長に向けて/JFEスチール社長/北野嘉久氏/歩留まり向上 DXの成果/CN研究費確保へ販価是正課題

――2022年の鉄鋼市場をどうみるか。

 「まずは新型コロナウイルス禍だ。日本は21年の後半に落ち着きを見せており、鉄鋼市場は縮小することはないのでは。世界鉄鋼協会は世界の鉄鋼需要が22年に前年比で2・2%増えると予想し、IMFは世界経済(GDP)が22年に4・9%成長すると予測している。19―20年に落ち込んだ状況から脱しているが、コロナ禍によって海外の部品産業などサプライチェーンが分断されるリスクは注視しておく必要がある。原料炭価格の高騰に代表される新たな中国リスクも注視する必要がある。カーボンニュートラル(CN)を背景に、中国は昨年7月以降急ブレーキを踏み、電力供給を制限し、製造業の操業が停滞してサプライチェーンに影響が出ている。市場の変化は早まっており、原料価格の変動を鋼材の販売価格に速やかに反映させていくことがますます重要になる」

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九州現地印刷を開始

九州地区につきましては、東京都内で「日刊産業新聞」を印刷して航空便で配送してまいりましたが、台風・豪雨などの自然災害や航空会社・空港などの事情による欠航が多発し、当日朝に配達できないケースが増えておりました。
 こうした中、「鉄鋼・非鉄業界の健全な発展に寄与する専門紙としての使命を果たす」(企業理念)ことを目的とし、株式会社西日本新聞プロダクツの協力を得て、12月2日付から現地印刷を開始いたしました。これまで九州地区の皆さまには大変ご迷惑をおかけしましたが、当日朝の配達が可能となりました。
 今後も「日刊産業新聞」「日刊産業新聞DIGITAL」「WEB産業新聞」によるタイムリーで有用な情報の発信、専門紙としての機能向上に努めてまいりますので、引き続きご愛顧いただけますよう、お願い申し上げます。
2024年12月 株式会社産業新聞社