2021年12月23日
経営戦略を聞く/佐藤商事/音羽正利社長/「サプライヤー集約」に寄与/総合建築請負強化で利幅拡大
佐藤商事は中・長期的なマーケット環境の変化を見据え、新商材や加工品の扱いを拡充している。ユーザーの外注管理機能を一元的に請け負うことなどで、「今後はユーザーのサプライヤー集約に寄与していきたい」と話す、音羽正利社長に経営ビジョンなどを聞いた。
――連結ベースで4―9月期業績は前年同期比増益となり、通期利益予想は過去最高に迫る勢いをみている。
「前年同期に比べて新型コロナウイルス感染症影響が減り、経済活動の再開が進んだ結果、鉄鋼や非鉄金属、電子事業の主要部門で収益が回復した。現行の第二次中期経営計画で掲げる営業利益目標を1年前倒しで超過達成する見通しだ。需要回復で追い風が吹いているものの、新たなコロナ変異株の感染が増えているほか、半導体不足影響で当社の主要ユーザーが生産ラインの停止を余儀なくされるなど、先行きは不透明感が漂う。気を引き締め、収益の実力値を見極める必要がある」
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