2021年10月14日

混沌を極めるアルミスクラップ市場(上)/脱炭素の流れ需要拡大/シリコン確保の動き加速

脱炭素の世界的な流れを受け、環境負荷を抑える原料として注目が集まるアルミスクラップ。ただ、取り巻く環境は混沌を極めている。国内発生は自動車生産の減産や建築物着工戸数の回復の遅れから伸び悩み、流通過程では一連の相場上昇を受け、集荷業者が投機目的で在庫を積み上げるなど慢性的な品不足が続く。さらに、輸出業者によるビス付きサッシや使用済みアルミ缶(UBC)の海外流出も加速し、直近では中国のシリコン不足で機械鋳物までもが海外に流れ始めている。金属資源に乏しい日本。脱炭素だけでなくコロナからの脱却もあり国内・海外の需要が盛り上がる中、今後もアルミ二次合金メーカーやスクラップの使用比率拡大を狙う圧延・押出メーカーが、貴重な原料を国内に止まらせ、調達し続けられるだろうか。

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九州現地印刷を開始

九州地区につきましては、東京都内で「日刊産業新聞」を印刷して航空便で配送してまいりましたが、台風・豪雨などの自然災害や航空会社・空港などの事情による欠航が多発し、当日朝に配達できないケースが増えておりました。
 こうした中、「鉄鋼・非鉄業界の健全な発展に寄与する専門紙としての使命を果たす」(企業理念)ことを目的とし、株式会社西日本新聞プロダクツの協力を得て、12月2日付から現地印刷を開始いたしました。これまで九州地区の皆さまには大変ご迷惑をおかけしましたが、当日朝の配達が可能となりました。
 今後も「日刊産業新聞」「日刊産業新聞DIGITAL」「WEB産業新聞」によるタイムリーで有用な情報の発信、専門紙としての機能向上に努めてまいりますので、引き続きご愛顧いただけますよう、お願い申し上げます。
2024年12月 株式会社産業新聞社