産業新聞社は、1936年の創業以来、鉄鋼・非鉄分野を中心とした金属業界の専門紙として広くご支持を頂き、2026年の90周年、2036年の100周年を目指して日々、企業努力を重ねています。
世界情勢は刻々と大きく変化しています。ロシアによるウクライナ軍事侵攻が長期化する中で、中東の地政学リスクが高まり、米国大統領選の行方、中国の経済成長鈍化など懸念材料が増えています。
カーボンニュートラルへのアプローチは待ったなしで、鉄鋼、自動車、電力、造船など幅広い産業が事業構造改革を急いでいます。
先進国の金融政策が転換期を迎え、日本では株価上昇、賃金改善、ゼロ金利解除など新たな動きが見られます。
社会経済・産業構造転換が進む中、鉄鋼・非鉄業界においては、革新的製造プロセスの開発や新商品の創出、需要構造変化やデジタル化、物流問題などへの対応が急務となっています。ニューエナジービークル、洋上風力発電、送電・蓄電、水素・社会インフラなど急拡大するグローバルマーケットのニーズを捕捉し、新たな時代で飛躍を遂げるには、タイムリーで幅広い情報が不可欠です。
産業新聞社は、鉄鋼・非鉄金属総合専門紙として、東京・大阪両本社、国内6支社局、アジア総局上海支局のネットワークを活用して幅広いニュースをタイムリーに発信。新たな時代の要請に応える「総合メディア」として、「真実を迅速・正確に報道し、読者のニーズ・信頼に応え、公平な言論を通じて鉄鋼・非鉄金属業界はじめ産業界の健全な発展に寄与する」(企業理念)強い決意を全役員・社員が改めて共有しています。
本紙「日刊産業新聞」は、編集方針に「変化を伝え、先読みを助力」を掲げ、社会・産業構造の変化を見据えた最新情報や分析・解説記事、需給・相場見通し、独自企画記事などを掲載しています。
電子版「日刊産業新聞DIGITAL」は、働き方改革に伴って拡大するテレワーク・在宅勤務のニーズに応えるデジタルツールとして発刊したもので、自宅や通勤途上、外出・出張先などで時間・場所を選ばずに閲覧できます。海外の現地法人・製造拠点を含めたグループ社員の皆様が日本時間の朝5時に情報を同時に共有することで迅速な対応が可能となり、業務効率化も加速できます。
ホームページ「WEB産業新聞」は、最新のニュース・データをタイムリーに発信。速報、インタビュー詳細記事など紙面の枠を超えた総合的な情報発信に努めています。検索機能を備え、過去記事の閲覧も一部可能で、「読者専用ページ」には豊富なデータ、記事を収納しています。
約60年の歴史を持つ非鉄相場配信サービス「モーニングコール」はLME、COMEX、上海先物取引所などの銅、アルミ、亜鉛、鉛、錫など非鉄国際相場、国内製錬メーカーの建値、非鉄スクラップ市中相場などを配信しています。
急速に高まる鉄スクラップをはじめとする冷鉄源関連情報ニーズに対応する新商品「鉄スクラップ相場データ」は、刻々と変化する最新相場情報を提供しています。
産業新聞社ならではの土俵を活かし、鉄鋼・非鉄金属業界における情報サービスのプラットフォームとして、マルチマテリアル化、脱炭素社会への対応など産業界の構造変化を捉えて取材エリアを広げ、ニュース、データなど情報のさらなる拡充に努めてまいります。
今後とも一層のご指導、ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
2024年4月 株式会社産業新聞社 代表取締役社長 谷藤真澄