2020年12月17日
「トップに聞く アサカ理研社長 油木田祐策社長」 車載LiB10年後再生へ 福島県軸に動静脈を循環
2020年9月期に10年後を見据え、リチウムイオン電池(LiB)のリサイクルに本格参入したアサカ理研(本社=福島県郡山市、油木田祐策社長)。東北で有価金属の再生事業を手掛けているが、電気自動車の車載用の廃LiBが増加すると見込まれる中で、資源リサイクルを実現することで動静脈を循環させる「LiB to LiB」に向けて大きな一歩を踏み出した。前期の業績とLiBリサイクルに向けた方針を油木田社長に聞いた。
――2020年9月期の業績について。売上高は74億1200万円と前期比23・9%減、経常利益は6300万円と53・5%減、当期純利益は1億2000万円と48・3%増だった。
「昨年10月の台風被害や、今年に入ってコロナ禍もあり大変な状況だった。経常赤字も覚悟していたが、貴金属の価格の高騰にも助けられた。環境は悪かったが企業の改善活動を行ったことで業績は思ったよりも悪くなかった。経常黒字を確保し、当期利益は改善した」
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