2020年12月14日

「三菱製鋼 中計目標営業益70億円達成へ」海外事業会社の再建進む 「来期、最終黒字化は必達」

 三菱製鋼はコスト構造改革と、特殊鋼鋼材事業およびばね事業の収益改善によって、現行中期経営計画の最終年度で掲げる営業利益70億円、ROE(自己資本利益率)8%以上の目標達成を目指す。

 4―9月期決算は新型コロナウイルス感染症、北海製鉄第2高炉改修の影響などによって、前年同期比で減収、損益は赤字を余儀なくされた。佐藤基行社長は、「厳しい状況にある。上期、コロナによる生産・販売数量減少分の損益悪化は想定の範囲内。この中で海外事業会社の立て直しが進んでおり、今期は高炉改修工事に伴う固定費負担や備蓄在庫取り崩しなどで通期黒字化は難しいものの、需要が回復すれば来期以降利益を確保できるという期待感が持てる状況になってきている」。下期以降で需要は回復しており、足元の稼働率は三菱製鋼室蘭特殊鋼(MSR)が前年同期比9割程度、インドネシア・ジャティムも8―9割程度で推移中。米国と中国はコロナ前の生産水準に戻っている。

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九州現地印刷を開始

九州地区につきましては、東京都内で「日刊産業新聞」を印刷して航空便で配送してまいりましたが、台風・豪雨などの自然災害や航空会社・空港などの事情による欠航が多発し、当日朝に配達できないケースが増えておりました。
 こうした中、「鉄鋼・非鉄業界の健全な発展に寄与する専門紙としての使命を果たす」(企業理念)ことを目的とし、株式会社西日本新聞プロダクツの協力を得て、12月2日付から現地印刷を開始いたしました。これまで九州地区の皆さまには大変ご迷惑をおかけしましたが、当日朝の配達が可能となりました。
 今後も「日刊産業新聞」「日刊産業新聞DIGITAL」「WEB産業新聞」によるタイムリーで有用な情報の発信、専門紙としての機能向上に努めてまいりますので、引き続きご愛顧いただけますよう、お願い申し上げます。
2024年12月 株式会社産業新聞社