2015年3月13日

北陸新幹線 富山・金沢 14日開業

北陸新幹線・E7系
北陸新幹線は14日、長野―金沢間の延長228キロメートルが開業する。冬季オリンピック開催に合わせて1997年10月に前身の長野新幹線が開業してから17年半。新潟県の上越地区や富山県を経て石川県へと続く日本海側地域の「鉄の道」が開き、今後の北陸経済発展に欠かせない重要インフラとなる。これまで3時間50分も要していた東京―金沢間の移動時間を2時間半に短縮。これにより北陸と関東との間で人や物の往来が増え企業の投資活動も活発化することが予想されるからだ。

建設段階では駅舎や高架橋、鋼橋、トンネル、レールなどさまざまな分野に膨大な量の鋼材が使われてきた。鉄だけではない。新幹線のボディー、電力供給ケーブルや情報通信ケーブルなど、アルミや銅といった非鉄金属素材の需要も押し上げた。新幹線の開通により北陸経済が一段と盛り上がり新たな投資を呼び込めば、将来にわたって北陸の地で鉄鋼や非鉄金属の需要が創出されることになる。

ただ北陸新幹線は金沢が終着駅ではない。東京、長野、新潟、富山、石川、福井を経由して大阪に至る総延長約700キロメートルを実現してこそ、経済的にも地政学的にも大きな意味を持つ。関東・関西という日本の2大都市圏を日本海経由で直通させ、太平洋地域で大規模災害が発生した際のヘッジ機能を担わなければならない。

現在は22年度の開業を目指し金沢―敦賀間の延長125キロメートルで建設工事が行われている。工事が本格化してくれば、金沢延伸開業時と同様に、鉄鋼や非鉄金属製品は重要な役割を果たす。

北陸新幹線路線図

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