【1】高炉休止決断相次ぐ
新日鉄住金が君津の第3高炉のほか14ラインの休止を通じた操業最適化計画を公表。神戸製鋼所は神戸の高炉休止、上工程の加古川集約を表明した。
【2】新日鉄住金、Aミッタルと米工場買収
独ティッセンクルップの米薄板工場共同買収で合意した。自動車需要増をにらんだ高級鋼の能力拡張に動く。
【3】高炉大手海外ライン増強相次ぐ
新日鉄住金がメキシコ、タイで溶融亜鉛めっきライン(CGL)を相次いで稼働し、中国でライン増設を決定。JFEスチールはタイでCGLを立ち上げ、インドネシアで新設を決定。神戸製鋼所は米連続焼鈍設備(CAL)を稼働し、中国で新設を決めた。
【4】鋼材価格、業績が改善
鋼材価格が自動車などひも付き分野も建材など市況品も改善した。原料コストが安定化したこともあり、マージンが改善し、円安の追い風も受けて、高炉を中心に業績が改善した。
【5】神鋼社長に川崎氏
佐藤廣士前社長に続く技術系の川崎博也社長が4月に就任した。
【6】新日鉄住金系の企業再編続く
日鉄住金物産、日鉄住金鋼管誕生などグループ会社の統合再編が続いた。
【7】電力代が電炉収益を圧迫
各電力会社の値上げが相次いだ。鉄スクラップの値上がりなどコスト上昇を受け、電炉などの収益を圧迫した。
【8】メタルワン、三井物産S、建材事業統合を検討
国内の建材事業、金属スクラップ事業の統合を検討することで合意した。
【9】鉄連、自主行動計画を達成
日本鉄鋼連盟が12年度までの省エネ目標を達成した。今後も20年に向けて自主目標の達成を目指すほか、COURSE50など、より長期をにらんだ環境技術開発を継続する。
【10】過剰供給下で通商摩擦相次ぐ
中国の能力増強が止まらず、供給過剰が続く。米国の電磁鋼板アンチダンピング(AD)提訴のほか、中国や東南アジアなど貿易救済措置や保護主義的動きが相次いだ。