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2024.12.20
2013年11月13日
鉄鋼主力商社経営戦略を聞く 古川弘成・阪和興業社長 新「M&D」戦略を展開
――2014年3月期連結経常利益予想を125億円から140億円に上方修正した。
「第7次中期経営計画(13―15年度)の最終年度目標が売上高1兆8000億円、経常利益150億円。計画策定当時と比べて経済環境が大きく好転しており、今期の修正予想140億円はミニマムの目標といえる。さらなる目標として売上高2兆円、経常利益200億円を目指していく上で、売上高経常利益率1%を目安にしている。目標を再設定したわけではないが、次の中計では180億円以上を目指していきたい」
――経営環境は。
「陽はまた昇るかどうかは分からないが、長い間沈んでいた太陽が顔を出してきたのは事実。アベノミクスと円高是正の効果で内需回復が鮮明となり、製造業の輸出競争力も急回復している。多くの産業がフル生産を迫られるなど一気にピークが訪れた。2段階の消費税増税、労働者不足による生産制約や工事の長期化などが調整弁となり、息の長い景気回復局面になればと期待している。一方で中国は急成長の反動を内在しており、顕在化すれば世界経済に対する影響が及ぶという心理的恐れを持っている」
――鋼材需要、市況も好転している。
「日本の鉄鋼市場は、長らく中国の過剰生産に振り回されてきた。超円高是正で中国引力圏の一番外に来ており、自立的な市況形成が可能な状況にある。円安効果がトン1万5000円程度、アベノミクス効果が1万円程度のそれぞれ押し上げ要因となり得るとみており、市況は上昇局面に入った。ただ一定レベルを超えると輸入鋼材が流入してくる」
「第7次中期経営計画(13―15年度)の最終年度目標が売上高1兆8000億円、経常利益150億円。計画策定当時と比べて経済環境が大きく好転しており、今期の修正予想140億円はミニマムの目標といえる。さらなる目標として売上高2兆円、経常利益200億円を目指していく上で、売上高経常利益率1%を目安にしている。目標を再設定したわけではないが、次の中計では180億円以上を目指していきたい」
――経営環境は。
「陽はまた昇るかどうかは分からないが、長い間沈んでいた太陽が顔を出してきたのは事実。アベノミクスと円高是正の効果で内需回復が鮮明となり、製造業の輸出競争力も急回復している。多くの産業がフル生産を迫られるなど一気にピークが訪れた。2段階の消費税増税、労働者不足による生産制約や工事の長期化などが調整弁となり、息の長い景気回復局面になればと期待している。一方で中国は急成長の反動を内在しており、顕在化すれば世界経済に対する影響が及ぶという心理的恐れを持っている」
――鋼材需要、市況も好転している。
「日本の鉄鋼市場は、長らく中国の過剰生産に振り回されてきた。超円高是正で中国引力圏の一番外に来ており、自立的な市況形成が可能な状況にある。円安効果がトン1万5000円程度、アベノミクス効果が1万円程度のそれぞれ押し上げ要因となり得るとみており、市況は上昇局面に入った。ただ一定レベルを超えると輸入鋼材が流入してくる」
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