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2024.12.20
2013年11月11日
財務・経営戦略を聞く―成長軌道 復帰の手だて― ROS5%超に引き上げ JFEHD副社長 岡田 伸一氏 負債資本倍率は中計目標達成
――4―9月期の連結経常利益は前年同期比18・3倍の743億円となり、従来予想の700億円も上回った。
「鉄鋼事業が前年同期の30億円の赤字から、559億円の黒字に転換したのが大きい。製造基盤整備や工事集中対応のため従来予想の600億円を下回ったが、エンジニアリング、商社、造船が従来予想以上に健闘した」
――主力の鉄鋼について。まず数量が回復してくる。
「上期のJFEスチールの単独粗鋼は前年同期横ばい、前下期60万トン増の1430万トンだった。下期は1470万トン、年間で100万トン増の2900万トンを想定する」
――メタルスプレッドは。
「前下期から今上期にかけて収益は改善したが、メタルスプレッドは約200億円縮小した。下期は原料価格が下がる影響からメタルスプレッドは拡大し、通期ではプラスマイナスゼロとなる」
――コスト削減計画は。
「1000億円規模のコストダウンは順調に実施しているが、鉄鋼の国内基盤整備に100億円、そのための工事集中対応で50億円を投じるため、見掛け上は850億円にとどまる」
――鉄鋼は前期、経常利益が153億円だったが、一過性の損失を約850億円含んでいたため、それらを除いた実質ベースでは約1000億円だった。今期予想については。
「今期は1300億円の利益予想に一過性の収益が70億円含まれているため、実質ベースでは1230億円となる。原料価格が落ち着いてきたので、実質と公表がほとんどイコールになってきた」
――上期559億円、下期予想741億円の実力は。
「上期は一過性の収益が220億円含まれていて、これらを外すと339億円が実力。下期はスプレッドが改善し、数量も伸びて、891億円と大幅に増える見通し。実質ROSは約6・3%に上昇するので、この流れを続けていきたい」
「鉄鋼事業が前年同期の30億円の赤字から、559億円の黒字に転換したのが大きい。製造基盤整備や工事集中対応のため従来予想の600億円を下回ったが、エンジニアリング、商社、造船が従来予想以上に健闘した」
――主力の鉄鋼について。まず数量が回復してくる。
「上期のJFEスチールの単独粗鋼は前年同期横ばい、前下期60万トン増の1430万トンだった。下期は1470万トン、年間で100万トン増の2900万トンを想定する」
――メタルスプレッドは。
「前下期から今上期にかけて収益は改善したが、メタルスプレッドは約200億円縮小した。下期は原料価格が下がる影響からメタルスプレッドは拡大し、通期ではプラスマイナスゼロとなる」
――コスト削減計画は。
「1000億円規模のコストダウンは順調に実施しているが、鉄鋼の国内基盤整備に100億円、そのための工事集中対応で50億円を投じるため、見掛け上は850億円にとどまる」
――鉄鋼は前期、経常利益が153億円だったが、一過性の損失を約850億円含んでいたため、それらを除いた実質ベースでは約1000億円だった。今期予想については。
「今期は1300億円の利益予想に一過性の収益が70億円含まれているため、実質ベースでは1230億円となる。原料価格が落ち着いてきたので、実質と公表がほとんどイコールになってきた」
――上期559億円、下期予想741億円の実力は。
「上期は一過性の収益が220億円含まれていて、これらを外すと339億円が実力。下期はスプレッドが改善し、数量も伸びて、891億円と大幅に増える見通し。実質ROSは約6・3%に上昇するので、この流れを続けていきたい」
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