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2024.10.30
2013年9月4日
輸出戦略を聞く JFEスチール 馬越 学専務 /市況分野より総合力で リロールと関係深化課題
――ホットコイル(熱延鋼板)を中心に、ようやく市況が転換点を迎えた。下期の需給環境をどうみるか。
「これまでに(国際市況は)下がり過ぎた。春先のわずか3カ月でホットコイルなどは100ドル近く下落してしまい、震源地の中国はもちろん、世界中のミル収益は大きく圧迫された。さすがにこれ以上(の下落)は耐えられないということで、中国ミルなどの姿勢が変わり、市況が反転し始めた。まずはホットコイルだが、次第に冷延、EG(電気めっき鋼板)、電磁鋼板など次工程の製品価格も上昇してくるだろう。願わくば持続的な市況回復になることを期待したい。しかし、過剰な期待はできない。新興国を中心に需要は伸びているが、供給過剰という体質は厳然としている。ОECDは5億トンほどが供給過剰と指摘しており、世界的に鉄不足ということはない」
――厳しい競争が予想される中で、JFEの輸出比率(金額ベース)は50%を超える。どういった姿勢で臨むのか。
「これまでに(国際市況は)下がり過ぎた。春先のわずか3カ月でホットコイルなどは100ドル近く下落してしまい、震源地の中国はもちろん、世界中のミル収益は大きく圧迫された。さすがにこれ以上(の下落)は耐えられないということで、中国ミルなどの姿勢が変わり、市況が反転し始めた。まずはホットコイルだが、次第に冷延、EG(電気めっき鋼板)、電磁鋼板など次工程の製品価格も上昇してくるだろう。願わくば持続的な市況回復になることを期待したい。しかし、過剰な期待はできない。新興国を中心に需要は伸びているが、供給過剰という体質は厳然としている。ОECDは5億トンほどが供給過剰と指摘しており、世界的に鉄不足ということはない」
――厳しい競争が予想される中で、JFEの輸出比率(金額ベース)は50%を超える。どういった姿勢で臨むのか。
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