2025年4月10日
鉄スクラップなどの輸出を主に手がける三衆物産(本社=千葉県船橋市、水谷純社長)は、貨物船が複数の港に寄って鉄スクラップを積み込む「二港積み」を推進する。東京都のお台場、千葉県の船橋埠頭、茨城県の鹿島埠頭にそれぞれ構える自社の湾岸ヤードを活用する。背景には、関東の複数自治体で施行されている金属スクラップのヤード運営規制条例が絡む。船積みまでは近隣のヤードで鉄スクラップを加工・保管する必要があるが、「ヤード条例が厳しく、一つのヤードに鉄スクラップを保管できる上限量が限られる」(水谷社長)との事情がある。船が複数の港湾拠点を回ることで自治体のヤード条例を順守しつつ、大量の鉄スクラップ積みに対応する。

