大阪・関西ＥＸＰＯ／シグネチャー パビリオン披露／完成式典

日本国際博覧会協会は3日、シグネチャーパビリオン8館完成披露・合同内覧会を開催した。オープニングセレモニーには8人のテーマ事業プロデューサーがそろい各パビリオンを紹介した。

生物学者の福岡伸一プロデューサーが手掛ける「いのち動的平衡館」では暗い洞窟のような館内で32万個のLEDを使用した直径10メートルの立体的なシアターで38億年の生命のドラマを表現している。福岡氏は「利己よりむしろ利他によって多様な命は生まれ、つながれてきた。命は有限だから輝き、死があるから新しい生があるということを一緒に考えたい」と話す。

石黒浩プロデューサーの「いのちの未来」では2075年にどのようなプロダクトがありどのような生活を営むのかを物語形式で表現し、さまざまなアンドロイドを展示している。「人は自ら命をデザインし、生きたい人生を生きられるようになる」とし、「人間社会の未来を一人一人が考えて責任を持って作るべき」と話した。

他にも、宮田裕章プロデューサーの静けさの森では虹を作る体験会を行った。

「シグネチャーパビリオン」は、万博会場の中心に位置し、日本を代表する8人の専門家がそれぞれの専門を活かしてテーマごとにパビリオンを展開する。