2025年4月4日
鉄鋼需要が一段減速する懸念が高まっている。人手不足など構造的な事情から建設需要の低迷と中国経済の停滞を主因とする産業機械など輸出産業の不振が長引く。中国が輸出する大量の鋼材が国際市場にあふれ、日本の鋼材輸出がさらに減りかねない中、米国の鉄鋼・自動車関税引き上げに続く「相互関税」による負の作用が国内外の需要に広く及ぶ可能性がある。JFEスチールが高炉1基の一時休止を決めるなど鉄鋼業は減産対応の強化を迫られ、本年度の全国粗鋼生産は新型コロナ禍に直面した2020年度とほぼ同水準の24年度を大きく下回る恐れがある。関連記事2、14面



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