財務省の貿易統計によると、2025年2月のビレット(鋼片)輸出量は9万6717トンと前年同月比36・2%増、前月比44・2%増となった。前月比は2カ月ぶりのプラスとなり、24年7月以来7カ月ぶりに9万トン台に回復した。平均単価はトン当たり6万8926円と前年同月比7726円安、前月比1538円安。アジアビレット市況が低迷する中、一部のメーカーは粗鋼生産量を確保することで固定費負担を軽減するため、輸出を継続してインドネシアやフィリピン、中国向けが大幅に増加している。政情不安の韓国向けは低迷が長引いている。