2025年2月21日

万博バスターミナル/大阪マルビル跡に登場/大和ハウスが完成式典

大和ハウス工業は18日、「マルビル大阪・関西万博バスターミナル」の完成式典を開催し、大阪・関西万博スペシャルサポーターを務める俳優の青木崇高さんのアート作品のアンベール(除幕式)を併せて実施した。

冒頭、大和ハウス工業の能村盛隆常務執行役員は「解体や建設のスケジュールがうまくかみ合い、この地を有効活用できることになった。マルビルは地元のみなさまに長く愛されてきたからこそ大阪の企業としてグループ全体で恩返しがしたい」とあいさつした。

同社が手掛ける「マルビル」は大阪のランドマーク的な存在として親しまれてきたが、2023年に閉館し老朽化に伴う解体工事が行われていた。大阪・関西万博の期間中はバスターミナルとして使用できるよう整備し、国際博覧会協会に無償提供する。

バスターミナルの敷地面積は3244・62平方メートルで、軽量鉄骨造・平屋建ての待合所を建設。環境に配慮した「ZEB」建物で、壁面緑化、太陽光発電などが採用されている。また、地下からのアクセスを高めるためエレベーターが新設された。大阪駅などからの視認性を高めるため、大阪・関西万博公式キャラクター「ミャクミャク」のバルーンを設置する。

大阪府八尾市出身の俳優・青木崇高さんによるアート作品は、京阪電鉄・中之島駅に設置される作品「平」と、マルビル跡地バスターミナルに設置される作品「和」が対の作品となっている。当日は、中之島駅でも国際博覧会協会による除幕式が行われた。青木さんは「パビリオンの建設資材の余材を利用し、木材一つ一つの個性や木の温かみを感じる作品を作ることができた。大阪出身として万博に携われることがうれしい」と話した。

アート作品の一般公開は開幕初日の4月13日から。