2025年2月21日
全国小棒懇談会は20日、都内の鉄鋼会館で幹事会後に会見を行い、園田裕人会長(日本製鉄常務執行役員厚板・建材事業部長)は小形棒鋼を取り巻く環境について、「建設関連指標が前年を下回り、小棒の生産・出荷については厳しくなると予想していたが、それをさらに下回る水準に陥っている。建設コストの高騰で計画の見直しが常態化するとともに、働き方改革による労働時間の制約で施工期間が延びたり、選別受注が行われるなど建設需要が停滞している」と述べた。その上で、「ただ、潜在的需要があるという見方はまったく変えておらず、小棒業界としては労務費やエネルギー価格、原材料価格など構造的に高止まりしているコスト増分はサプライチェーンの中でしっかり負担を訴求する。また、ボトルネックの解消に向けてIT活用、DX推進など個社、業界を含めて生産性向上が求められる」とコメントした。

