2025年2月19日

関東鉄スクラップ価格 H2湾岸3カ月ぶり上昇

関東の鉄スクラップ湾岸価格(船積み業者や商社の集荷価格)が先週末からトン当たり500―1000円ほどジリ高に転じている。発生難と堅調な船積み量が重なって湾岸部の需給が引き締まった。指標品種とされるH2の湾岸価格の上昇は昨年11月中旬以来3カ月ぶり。上級品種のHSや新断は1月中旬以来1カ月ぶりに上昇した。ただし上げが続くかは不透明。ドル安・円高が円建て輸出価格を押し下げ、商談を難航させている。関東の電炉メーカー各社の減産が続いて地区全体の需要が鈍ってもいる。浜値は再び弱横ばいとなる可能性がある。