2025年2月10日

高炉3社通期減益見通し 神鋼は上方修正 経常益1400億円

 高炉メーカー3社の2025年3月期連結業績予想が7日に出そろい、いずれも減益となる見通しだ。国内外の需要不振から粗鋼生産が低位にとどまり、日本製鉄は在庫評価差等除く実力ベースの連結事業利益が7800億円と前年比16・6%減、JFEホールディングスは同2110億円と28・8%減、神戸製鋼所は実力の連結経常利益が1395億円と10・8%減る予想。一方で利益の動きは異なり、日本製鉄は過去最高を記録した前年からの減少であり、「未曽有の危機的な状況」で高収益を維持。JFEHDは製造トラブルや鉄鋼グループ会社の不振などで同利益を前回予想から下方修正したが、神戸製鋼はコスト削減などで前回から上方修正した。