2024年10月24日

小棒懇、幹事会300回目 早期の需要回復期待薄

全国小棒懇談会は23日、都内の鉄鋼会館で幹事会後に会見を行い、園田裕人会長(日本製鉄常務執行役員厚板・建材事業部長)は小形棒鋼を取り巻く環境について、「各地域の状況を聞き、建築着工統計などを見ても、力強さを欠いている。先行指標となる着工統計においても、早々に需要が回復基調に転じるのは難しく、注視が必要」と分析した上で、「目先の動きだけに左右されることなく、これまで取り組んできた商慣習見直しや物流の2024年問題など構造的課題の解決に向けた対応について、手を緩めることなく個社として取り組んでもらいたいし、小棒懇としても対策に全力で取り組む」と述べた。

また、「厳しい環境ながら、半導体関連工場や再開発など潜在的需要が控えている。小棒は内需に立脚した地産地消の循環型産業であり、社会的インフラ整備には欠かせない産業。潜在需要が動き出した時にしっかり対応できるようにしてもらいたい」と呼び掛けた。

今回、小棒懇の幹事会が300回目の開催になったことに触れ、「これまで関わってこられた方々に感謝し、今後も一所懸命取り組んでいきたい」とした。

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九州現地印刷を開始

九州地区につきましては、東京都内で「日刊産業新聞」を印刷して航空便で配送してまいりましたが、台風・豪雨などの自然災害や航空会社・空港などの事情による欠航が多発し、当日朝に配達できないケースが増えておりました。
 こうした中、「鉄鋼・非鉄業界の健全な発展に寄与する専門紙としての使命を果たす」(企業理念)ことを目的とし、株式会社西日本新聞プロダクツの協力を得て、12月2日付から現地印刷を開始いたしました。これまで九州地区の皆さまには大変ご迷惑をおかけしましたが、当日朝の配達が可能となりました。
 今後も「日刊産業新聞」「日刊産業新聞DIGITAL」「WEB産業新聞」によるタイムリーで有用な情報の発信、専門紙としての機能向上に努めてまいりますので、引き続きご愛顧いただけますよう、お願い申し上げます。
2024年12月 株式会社産業新聞社