日本製鉄は4日、海の森プロジェクトの2023年度最初の取り組みとして北海道茅部郡森町の新規計画に着手したと発表した。
8月29日から森町と共同で、町内の森漁業協同組合、砂原漁業協同組合の協力の下、ビバリーユニットの施工を行った。施工時期は10月中旬までで、施肥量は30トン程度。海域の特徴や地域の課題に適した同製品の適用を進め、藻場再生・回復による海洋環境改善と地球温暖化防止の貢献に挑戦する。
森町では、町の基幹産業である水産業から発生するホタテ貝殻の再利用先について検討してきた。今回、共同で藻場造成の着生気質となる人工石の骨材にホタテ貝殻を混合利用するという新たな試みに取り組む。未利用資源であるホタテ貝殻の有効活用による循環型社会の構築を目指す。