2023年8月9日

輸出船契約 7月20%減 コスト高で受注抑制も

 日本船舶輸出組合が9日発表した2023年7月の輸出船契約実績は23隻、75万2650総トンで総トン数は前年同月比20・2%減だった。5カ月連続で下げた。鋼材など資材価格上昇などが輸出船契約減に響くほか、造船メーカーサイドでも人手不足などから受注を抑制する動きにある。22年度末から大幅な減少が続いている。一方で7月末の輸出船手持ち工事量は507隻、2190万総トンとなり、総トン数は同1・5%増加した。輸出船契約は減退するのに対し、手持ち工事は安定した水準を保ち、事業者によっては3年以上を持つ。造船向け厚板需要は23年度も22年度並みの265万トンレベルと予測されている。

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