22年度業績ランキング 大和工業、ＲＯＳ首位 利益率50.2％ 販価改善が寄与

産業新聞社は鉄鋼・非鉄メーカー100社の2022年度連結業績ランキングをまとめ、売上高経常利益率（ＲＯＳ）は大和工業が前年に続きトップとなった。鉄スクラップ価格低下で鋼材マージンを改善し同利益率は50・2％（前年38・4％）に上昇した。売上高、経常利益は販価改善を継続した鉄鋼大手と電池・電子市場捕捉や為替効果を得た非鉄大手が上位を占めた。23年度は欧米や中国の景気不安が市場を不透明にするものの部品サプライチェーン混乱収束による需要回復が見込まれる中、増益予想の鉄鋼大手の一方で電力料金上昇などで減益予想とする電炉も多く、コスト対策が収益の差により表れる年となりそうだ。