2023年6月13日
鉄スクラップ相場 関東で調整局面入り 輸出不振が再び冷やす
関東の鉄スクラップ相場が先週末から調整局面に入った。輸出の不振が一時的に上昇した相場を再び冷やし、東京製鉄の宇都宮工場が10日入荷分からの鉄スクラップ購入価格をトン当たり500円下げ、特級(H2相当品種)の買値を4万8500円とした。ただし追随して買値を下げたメーカーや輸出業者は一部に限られた。「4万9000円前後の高値提示が残っており、集荷のために同価格帯を維持しなければならない」(湾岸商社)との声が聞かれる。高値維持の背景には「発生量の低下」(ヤード筋)や、新規参入の鉄スクラップ加工業者が増えて1社当たりの取扱量が減っている現状などが絡む。
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