2023年1月30日
トヨタ、佐藤恒治氏が新社長就任へ モビリティーカンパニーへ
トヨタ自動車は26日、豊田章男社長(66)が4月1日付で会長に就任し、佐藤恒治執行役員(53)が社長に昇格する役員人事を発表した。内山田竹志会長(76)は退任する。100年に一度とされる自動車産業の大変革の中、14年ぶりにトップの若返りを図る。
新社長となる佐藤氏は、1992年4月にトヨタ自動車に入社。94年からカローラやプリウスの部品開発に携わった。2003年からレクサスを担当し、16年にはLCのチーフエンジニアに。20年からはレクサスやガズーレーシングのプレジデントを務めている。
同日、自社ウェブメディアで行った会見で豊田社長は、「トヨタの変革をさらに進めるためには私が会長となり、新社長をサポートする形が一番よいと考え決断した。私は社長就任後、トヨタの思想である、“もっといいクルマをつくり、世界各地域のステークホルダーに愛され、必要とされる町一番の会社を目指す"、商品と地域を軸とした経営を続けてきた。その結果、商品が大きく変った。バトンタッチの土台はつくれたと考えている」と社長就任からの13年間を振り返った。
佐藤氏を新社長に選んだ理由では、「トヨタの思想、技、所作を体現できる人で、“運転する人を笑顔にする車をつくることが大好き"と言う車好き。彼なら商品を軸にした経営を前に進めてくれる。さらに若さがある。多様な個性を持つ仲間とチームを組み、トヨタをモビリティーカンパニーにするミッションを進めてほしい」と語った。
社長となる佐藤氏は、「エンジニアとして長く車づくりに携わり、車をつくることが大好きだからこそ、車をつくり続ける社長でありたい。トヨタの在り方を車という形で示していく。これからの車はモビリティーへと大きく進化していく。その中で車の本質的な価値を守り、新しいモビリティーの形を提案していく。新チームでは“継承と進化"をテーマに、創業理念を大切にしながら、商品と地域を軸にした経営を実践し、モビリティーカンパニーへのフルモデルチェンジに取り組んでいく」と抱負を述べた。
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