2022年11月21日

鉄スクラップ市況、3週続落 「年内下げ基調」の観測 なお海外より割高

鉄スクラップの国内価格が11月に入って以降、下落し続けている。日本鉄スクラップ総合価格(東名阪3地区電炉H2購入価格平均、産業新聞調べ)は先週末の18日時点でトン当たり4万7800円と、前日から400円、直近高値の月初から2000円、それぞれ安くなった。日本からアジア向けの鉄スクラップ輸出が減り、国内の需給が緩んでいる。国内相場が割安な海外相場に引っ張られていることも続落の一因となった。背景には国際的な景気後退を受けてアジア全体の鉄鋼需要が減っている状況がある。18日時点でも国内と海外の鉄スクラップ価格には隔たりがあり、「国内のH2相場は年内に4万円台前半にまで落ち込むのでは」(ヤード筋)と警戒する声が聞かれる。





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