羽田工業所は2月から黒田容社長の新体制が発足した。黒田美和子社長は代表取締役会長として支えながら、新社長を盛り立てていく。
容社長は「今年は『土をかえる』年にしていく。職場を働きやすい環境にするために、社内ルールなどを変えていきたい。1日のうち、3分の1もの時間を費やし従業員には働いてもらっている。『羽田工業所で働いていて良かった』と思われる職場にしていきたい」と抱負を述べた。
容社長は1990年9月5日生まれで、福島県郡山市出身。31歳という若さでの社長就任となるが、美和子会長が65周年を迎える年に引き継ぐことに対して強い思いを持ち、世代交代を実現させた。
美和子会長は「創業者から続いてきたベースを守ってほしい。羽田工業所では65年間、さまざまな出来事があった。人は財産。一番大切にしなければならない」と話した。自身を振り返り、「24年間、大変な時には社長だった父、母ならば何を考えるだろうかということを想いながら経験を積んできた。これから苦しいことがあるかと思うが、困難を自ら苦労しながら乗り越えてほしい」と新社長にエールを贈った。