日本とインドの鉄鋼関係者は18日、オンラインで日印鉄鋼官民協力会合を開いた。日印の官民協力は2011年にニューデリーで開いたのを手始めに、19年のムンバイの会合まで日本とインドで開いてきた。新型コロナウイルス禍で20年は開けなかったが、渡航が困難な今回もオンラインの会合とした。日本の先進技術を新興国に移転する取り組みの一環で、地球規模で二酸化炭素(CO2)排出削減に貢献する、エコソリューション活動として展開する。大竹真貴・経済産業省製造産業局金属課金属技術室長はビデオメッセージで参加し、カーボンニュートラルを掲げる日本の温暖化対策、研究開発支援のグリーンイノベーション基金を通じた鉄鋼業への支援策などを紹介した。インド側からは鉄鋼生産を増やすなかで温暖化対策を進める必要があり、日本から省エネの最新技術を得られる機会として日本の協力に期待が示された。