10月全国粗鋼822万トンに増 製造・建設需要が堅調

　全国粗鋼生産量は10月に822万4000トンと前年同月比14・3％増え、8カ月連続増加した。機械や造船など製造業の需要が堅調で建設分野も需要期を迎え、高炉・電炉メーカーともに生産を増やしている。構造改革や設備の一時休止の中で高炉メーカーは高い操業を維持するが、半導体・部品不足で減少している自動車生産が12月以降、改善に向かうなど国内外で需要回復が続き、一方で鋼材輸入が低位にとどまることから需給はタイトな状態を保つ見通しだ。