2021年7月12日

厚板ひっ迫、ナイモノ高 関東地区、流通入手難も

 関東地区の厚板市場でひっ迫感が一段と強まってきた。主力の造船分野が持ち直しつつあり、建・産機など厚板需要は新型コロナウイルス禍からの回復が鮮明となる中で、高炉メーカーを主体にメーカーサイドの供給がタイトとなり、厚板流通への納入が大きく減少しているためだ。販売価格もメーカー値上げを映して上昇。ナイモノ高の様相を色濃くし、切板価格はトン当たり12万円が固まり、同13万円以上をうかがう展開となっている。造船など厚板の主要需要分野は今後も増加するものとみられ、本年度下期はひっ迫感がさらに強まる見通しだ。

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