2021年6月25日
経産省ヒア 厚板の回復厳しく 切断加工量、20年度15%減 他分野と温度差
全国鉄鋼販売業連合会(会長=阪上正章・清和鋼業社長)、全国コイルセンター工業組合(理事長=小河通治・小河商店社長)、全国厚板シヤリング工業組合(理事長=石原慶明・JFE鋼材社長)の鉄鋼流通3団体は、24日までに経済産業省ヒアリングを行い、2021年度第2四半期(21年7―9月期)の需要見通しを報告した。自動車などは堅調で総じて底堅いと予測しているものの、厚板に関しては20年度切断加工量が前年度比15%減と過去最低を更新、今期を底に増加傾向にあるが回復といえない状況とし、温度差がある。造船向けは20年度の270万トンから230万トンに落ち込み、鉄鋼需要は20年度の412万トン並み、橋梁は横ばいの20万トンと予想。この一方でメーカーからの供給は長期化、薄板はひっ迫し、鋼板類を主体にタイト感が強まる。
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