2021年3月9日

災害時に役立つ「モバイルブリッジ」 ジェコスが動画公開 数時間で架橋可能な緊急仮橋

 ジェコスは緊急仮橋「モバイルブリッジ」の架橋状況を撮影した動画を公開した。主要な構造部材のX型で連鎖させた「シザーズ構造」を採用、現場で重機作業を用いず機械式伸縮装置で施工、数時間での架橋を可能とする。広島大学(越智光夫学長)と2020年4月から実用化に向けて共同研究を推進中だ。仮設橋梁の実績を有する同社の知見を生かし、モバイルブリッジを実用化、豪雨災害で被災した地域への緊急架橋のニーズに対応する。

 「モバイルブリッジ」は構造と特徴素材には軽量のアルミ合金材を使用し、機械式伸縮装置によって作業が済み、クレーンなどの重機作業、ボルト締結作業を不要とする。数時間で架橋を完了させることができる。橋本体の骨組構造として「シザーズ(はさみ)構造」を採用し、マジックハンドのように片岸から展開作業が実現できるようにした。架設可能な場所に搬送し、橋の基礎工事なく架橋でき、災害などの被災後にライフラインを確保する。

 広島大学大学院先進理工系科学研究科の有尾一郎助教が着想し、広島大学、日本建設機械施工協会施工技術総合研究所、三協立山三協マテリアル社、星軽金属工業の4者が産学共同開発した。実橋ベースで橋長20・8メートルの試作機を完成させ、広島県福山市本郷川で実際の河川での架橋実証実験を行っている。

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九州現地印刷を開始

九州地区につきましては、東京都内で「日刊産業新聞」を印刷して航空便で配送してまいりましたが、台風・豪雨などの自然災害や航空会社・空港などの事情による欠航が多発し、当日朝に配達できないケースが増えておりました。
 こうした中、「鉄鋼・非鉄業界の健全な発展に寄与する専門紙としての使命を果たす」(企業理念)ことを目的とし、株式会社西日本新聞プロダクツの協力を得て、12月2日付から現地印刷を開始いたしました。これまで九州地区の皆さまには大変ご迷惑をおかけしましたが、当日朝の配達が可能となりました。
 今後も「日刊産業新聞」「日刊産業新聞DIGITAL」「WEB産業新聞」によるタイムリーで有用な情報の発信、専門紙としての機能向上に努めてまいりますので、引き続きご愛顧いただけますよう、お願い申し上げます。
2024年12月 株式会社産業新聞社