鋼管管材販売・空調衛生工事の山陽工業(本社=広島県尾道市、髙橋宏明社長)は2日、広島県に非接触型の除菌用アルコールディスペンサーを寄贈した。髙橋社長、湯崎英彦知事らが出席し、県庁で贈呈式が開かれた。
自社で鋼製スタンドの製造、ディスペンサーの販売を始めたのを機に、感染症対策に活用してほしいと、5台を贈った。県では、県庁東館の正面玄関などに設置する方針で、来庁者に利用を呼び掛ける。
サイクルスポーツが盛んな尾道にちなみ、スタンドにはレーザー加工でサイクリストのマークをあしらった。髙橋社長は「早く新型コロナウイルス禍が終息し、自転車で走り回ることのできる日が来るようにと、願いを込めた」と製作したスタンドへの思いを説明。
湯崎知事は謝辞を述べ、「県内でもいろいろな企業が感染対策製品の製造に乗り出している。新しい環境をビジネスチャンスにしてもらうことが大切」と話した。
山陽工業では、金属加工の技術を生かし、1月に鋼製スタンドの製造を開始。消毒液メーカーのオデッセイグループ(東京都中央区)から依頼を受けたもので、代理店としてディスペンサーの販売も手掛ける。
スタンドの高さは約140センチメートル、幅・奥行きは30センチメートル。自立式の安定したデザインで、レーザー加工で企業のロゴマークなどさまざまな模様を描くことができるという。