2020年4月23日

玉造、全拠点休業へ 29日から5月10日まで 新型コロナ感染拡大対応

厚板溶断や溶接H形鋼の製作を手掛ける玉造(本社=札幌市、西村孝治社長)は、今月29日から5月10日までの12日間、全拠点(本社・恵庭・釧路)休業する。これはコロナ感染拡大防止策の一環として、GWを活用したもので実際の休業期間は4日間となる。西村社長は「国や道、市の決定に対し、しっかり応えることが企業の社会的責任の1つ」と引き続き感染防止対策を推進する考えだ。

 同社は、今月16日夜に日本政府が緊急事態宣言の対象を全国に広げたことを受け、今月29日から5月10日までの12日間、全拠点の休業を決定した。本来は、25日からの休業を考えていたが、得意先へのアナウンス期間に加え社内業務の関係上、多少期間が必要と判断した。休業期間中の配送については28日までに完了させ、休業明けの11日以降の分については11日早朝から対応する予定となっている。

 また北海道は2月28日、全国に先駆けて緊急宣言が発令され、同社はいち早く、コロナ緊急対策マニュアルを社内独自で作成。全社員に配布し予防対策を行っている。マニュアルの内容としては、マスク着用の義務化、アルコール消毒、換気、3密の回避、社内会議の原則禁止など考えられる感染予防対策を推進するほか、万が一コロナに感染した場合の緊急連絡先などの対処方法が細かく記載がされている。

 現状、道内はコロナ感染者数が増加傾向にあり、5月一杯自粛が続くことを視野に入れた行動が必要になっている。引き続き同社は、顧客の安全・従業員の安全を第一に考えた感染予防対策に講じる構えだ。

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