2020年3月2日
造船・海洋構造物、鋼材使用300万トン割れ 20年度見通し
2020年度の造船・海洋構造物用鋼材消費(購入)量は272万5252トン(前年度比14・1%減)の見通しで、2年続いて前年度実績を下回り、02年度以来18年ぶりに300万トンを割る。日本造船工業会が28日発表した造船関係資料によると、19年度見込みは317万81トン(同5%減)で2年ぶりにマイナスを記録する。16年度には346万6807トンにまで増加、17年度には減少したが、18年度は333万4456トン(同3・8%増)と増加した。しかし、その後は船舶受注量が大幅に減少、19年度の鋼材消費量の減退を招いていた。20年からのSOX(硫黄酸化物)排出など環境規制が強化も受注増には至らず、世界的な造船メーカー再編の中で、20年度も造船向け鋼材需要は下押しされる。
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